細川ファミリー歯科クリニック

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院長日記


学生教育

開業して2年半が過ぎ、忙しくなってきたこともあり、なかなか日記を更新することができなくなってきましたが、すこしでもお役にたつ情報発信を続けていきたいと思います。

最近、学生教育に携わることがあり、ふと、以下のグラフを思い出しました。

下のグラフは医学情報が2倍になる期間の予測値が年々短くなっている、つまりものすごい情報量を学生が学ばなければならないというグラフの抜粋です。

1950年代は情報が2倍になるために必要な期間はおよそ20年

2010年で3.5年となっていますので、今の学生は在学中にも常に新しい情報を学ばなければならないことを意味します。

これは学生だけに限ったことではなく、我々現役の歯科医師が置かれている状況も同じです。私も診療が終わった後、新しい考え方や歯科材料の情報を吟味しております。

大学に在籍していた頃は、論文を書くことが大切な仕事の一つでした。ただ、近年、「論文=正しいこと」という風潮には疑問を感じることが増えてきました。多くの一流雑誌に掲載されている論文も後ほど誤りがみつかり訂正を行っていることを見かけます。この勘違いや誤りを正す議論を続けることで、真の発見が見つかると思います。

研究による新発見は大切です。しかし、10年近い批判という風雪に耐えてこそ、真の発見であるとアメリカ時代の恩師に言われたことを思い出します。

情報の洪水の中から、いかに正しい情報を選び、それを皆さまに提供するか、これが我々現役歯科医師と歯科衛生士が取り組まなければならないことと思っています。