親知らずの抜歯
先日NHKのクローズアップ現代プラスにおいて学校や職場での英会話教育がクローズアップされていました。私自身6年間University of Southern California の歯学部で働いていた経験を活かして英語での診療を行っております。
最近、東北大学への留学生が親知らずの痛みを主訴に来院する機会が増えており、私の拙い英語も少しお役に立っているのかもしれません。
今日は
1)親知らずの抜歯について
2)英会話の勉強について
書いてみたいと思います
1)親知らずの抜歯について
アメリカの歯学部の教科書には、出身地や国によって骨格など平均値が違うため、抜歯の際の注意点が出身地毎に記載されています
例えば歯科で通常行う麻酔は『浸潤麻酔』という方法ですが、親知らずを抜くときやどうしても麻酔が効きにくい状況では『伝達麻酔』という方法を行います。この伝達麻酔では、麻酔をする際の針の挿入角度などが人によって異なる為注意がひつようです。
当院ではご相談にて希望があれば『伝達麻酔』にて痛みを最小限に抑えて抜くことも行っております
抜歯について悩まれることもあると思います。歯の状態やご自身の社会的な状態(例えば受験生や妊娠を考えられている)などに応じた相談も受けております。すべての方の親知らずを抜くのではなく、状況に応じて抜かない対応など提案しています。
2)英会話の勉強について
英会話の勉強は「必要性」と「気合い」だと思っています
私自身大学院を卒業するまで一度も日本を出たこともなく、大学院修了直前の国際学会への参加のため25歳のとき初めてパスポートを取ったくらい、英語に対してアレルギーがありました。その苦手を克服出来たことで今はすこし人助けが出来ているのかもしれません。
アメリカに行ってからは特に悲惨で、マクドナルドで注文一つ出来ず、最初の三日間はご飯すらろくに食べられない日々でした。
そんな時どんな勉強をしましたかと聞かれます
1)とにかく日本語を『見ない、聞かない、話さない』とにかく日本語から如何に逃げるかを考えました。
2)読む書く話すを下手でも良いから全て英語にする。100wordsの文章を毎日書く、書くことがなくても書く
この二つはとにかく「気合い」です。ただこれをしないと生きていけない「必要性」に迫られていました。
3)NHKラジオ英会話を繰り返し聞く
とくにスマホになってからはアプリで自由な時間に聞けます。またお金もかかりません。ただ、お金をかけていない分、聞かない為の良い訳はいくらでもあります。分からない言葉をただ聞き続けるのは意外と苦痛です。この継続は本当に難しいと思います。この苦痛を克服すると自然と英語が出てくる瞬間があります
その日まで、「忍耐」これが英会話の極意だと思っています。