う蝕治療のガイドライン
先日う蝕治療のガイドラインについての講演会に参加しました。
今までの医療では、我々医療従事者からその疾患と治療法について説明を行い同意を得て、医療行為を行うことが基本とされていましたが、インターネットの発達によって、現在では患者様自身がガイドライン等の情報を事前に読んでおき、我々と話し合い治療方針を決定していく共有意思決定(SDM:Sheared Decision Making)を行っていく時代になってきました。
公益財団法人日本医療機能評価機構が運用するMinds 診療ガイドラインライブラリーの中にう蝕治療のガイドラインが示されています。
う蝕(むし歯)の診断と削るかどうかの判断と使うべき材料について検討がなされています。
その中の一つをお示しします
切削(削ること)の対象となるう蝕
1.歯面を清掃乾燥した状態で肉眼的あるいは拡大鏡でう窩を認める
2.食片圧入や冷水痛などの自覚症状
3.審美障害の訴えがある
4.エックス線写真で象牙質層の1/3を超える病変を認める
5.う蝕のリスクが高い
当院ではこのようなガイドラインに基づいた診断と治療を行っております。インターネットでガイドラインを読んで分かりにくいこと等、お気軽にお尋ね下さい。