ハイチと日本
先日の大坂なおみ選手の全米オープンでの活躍に私も興奮し感動した1人です。お父様がハイチ系アメリカ人ということで、ハイチ共和国のことを耳にする機会が増えました。
アメリカから研究と臨床の拠点を日本に移した直後にハイチ共和国で大地震がありました。アメリカの医療チームがハイチで医療ボランティアを行うのだが、第二陣のチームに歯科医師がいないので参加しないかと声をかけて頂いたため、日本から医療チームの一員として活動に参加しました。
現地には一週間の滞在で、教会の一室を借りて、抜歯やむし歯の治療を行っていました。
また空いた時間をみつけては、首都ポルトー・フランス郊外の孤児院を廻り、子供達の歯科治療を行っていたところ、その村の村長さんが私が日本人であると知って見せたいものがあると言って見せてくれたのが写真の冷蔵庫です。 日本の援助で購入した冷蔵庫だそうで、この中にはワクチン等の薬品が保管されているため、村の伝染病が減少したと言うようなことを話してくれました。
地球の裏側で、日本の援助がハイチの人々のお役にたっているということをもっと知って頂きたいと思い講演会などで良くこの写真を出しています。
また、私が滞在中には自衛官の方をお見かけすることはありませんでしたが、現地ではハイチ語もしくはフランス語を話すため、英語との通訳の大学生に協力してもらったのですが、彼らの話しでは、日本の自衛隊の活躍に感謝していると聞きました。
次回は、以前私が書いた論文を元に、現地の口腔衛生状態と震災について書きたいと思います。