唾液の役割
唾液はただのお水ではありません
様々な効果を担う成分を含んでおり、以下の役割があります
- お口が渇かないように表面にバリアーを形成
唾液中のムチンは粘膜の表面にバリアーを形成して水分の蒸発を防ぎます。
高血圧の薬等多くの薬の副作用に口渇(口腔乾燥)が挙げられています。これは、唾液分泌の減少ももちろんですが、表面のバリアーが出来ないため、水を飲んでも飲んでも口の渇きを感じてしまいます。ガムを噛む、飴をなめるなど、唾液を出す努力が必要になります。
- 殺菌効果
唾液中には殺菌効果のある物質が多く含まれています。怪我をしたとき、動物が傷を舐める事には一理あります。口腔内細菌の増殖の抑制を唾液は担っています。逆に、お口の渇きが強い方は、歯周病のリスクが高い事を意味します。
- pH緩衝能
お食事をすると、お口の中のpHは酸性に傾きます。pHが5.5を下回ると歯の表面が脱灰します。逆にアルカリ性になると再石灰化が起こります。唾液には、酸性に傾いたお口の中をアルカリ性に中和する役割があります。ガムを咬んで唾液をだすことは、虫歯予防の効果があります。
- 味覚を伝える
味を伝える成分は水分に溶けて、舌の表面にある味蕾という味を感じる細胞に伝えられます。お口が乾燥すると味覚が鈍くなります。このような事が気になる時、まずは食事前に唾液を出すようにガムを噛んでみてください。それでも気になるときは、検査も出来ますのでご相談下さい
このように唾液には様々な役割があり、我々の生活の質の維持に貢献しています。