細川ファミリー歯科クリニック

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院長日記


ガムを噛むこと

先日、江崎グリコの方とPOS-CaFガムについて情報交換を行いました。これまで発表させた論文から、再石灰化能など今後のう蝕予防に有効なガムではないかと考えています。

 そのお話の中で、これは歯科としてはあまり好ましくない情報を頂きました。それは、ガムの消費量が年々減少しているということです。

 

 確かに私が子供の頃、祖母から人前でガムをクチャクチャ噛む等、はしたないとたしなめられたのも事実です。ただ同時に、祖母からは食事は良く噛みなさい、残さないようにとしつけられた事は今でも良く覚えています。

 

 さて、ガムの話に戻すと、なぜ、ガムを噛まなくなってきているかの理由の一つに危機感を歯科医師として持ちました。それは噛む事が『めんどくさい』という事です。

 

 子供達の食事中の咀嚼回数が減っている事は、顎の成長とってマイナスです。歯並びは、外側から唇の押す力と、内側の舌の押す力のバランスは歯並びを決める要因の一つです。そのような筋肉を発達させる為には『噛む(咀嚼)』は大切な事です。

 

 現代社会は忙しく、子育てもどうしても大人の事情が入ってしまい、食事を急いでしまいます。私自身も仕事の関係で、早食いのクセがついてしまい、それを治す事に苦労しています。海外の方と一緒に食事をすると、私が食べ終わった頃、彼らはまだ2口目くらいで大変驚かれた苦い経験もあります。

 

 健康を維持していく上で、食事をしっかり噛む事は大切です。我々歯科の仕事は噛めるお口を維持して頂く事です。次回からは咀嚼と健康について書いていきます。