MI(ミニマムインターベンション)における口腔細菌叢の改善(Modification of the oral flora)
6回目でご紹介したMI治療についてご説明致します。
お口の中はおよそ800種の口腔内細菌が共同生活をしている住宅のような状況です。これをゼロにすることは出来ません。いかに性格の良い細菌が多い状態にするかが口腔内細菌叢の改善を意味します。
共同生活と書きましたが、性格の悪い菌すなわち歯周病を引き起こす菌(歯周病菌)やむし歯を引き起こす(むし歯菌)だけで生存は出来ず、それ以外の菌が住み着く事で、それらの菌も増えていく事が出来ます。
簡単に説明すると、最初は性格の良い菌が歯の表面に住み着きます。するとそこに性格の悪い菌がそのすみかに入り込み、やがて悪い菌のやりたい放題になってしまい、歯周病やむし歯を引き起こしてしまいます。
デンタルプラークという言葉を聞いた事があると思います。上で説明した最近の共同住宅がこのデンタルプラークになります。もちろん、毎日の歯磨きは重要です。しかしながら、それでもデンタルプラークという共同住宅は出来上がり、これを歯磨きだけで取り除く事は出来ません。
これが出来上がるのに3〜6ヶ月かかります。我々歯科が予防のために定期的な歯科の受診の必要性を訴えるのは、できあがったプラーク(共同住宅)を更地に戻して、性格の悪い菌を減らす事を目的としています。
当院では、患者様のプラークの除去の為、EMSのエアフローを用います。また、口腔内細菌の検査として唾液検査用装置 Sill-Haを用いています。
エアフロー
www.shofu.co.jp/pickup/ems_scaler_airflow/airflow_master.html
Sill-Ha
これらの装置を用いる事で皆様のお口の健康を支えていきます。