MIコンセプトの歯科医院
アメリカでMI(ミニマムインターベンション)に関する講義を受ける機会がありました。その意味は後ほどご説明しますが、その講義の最初のスライドは「初代iPodと初代ウォークマンの写真」でした。
講義の続きはこうです。この2つの商品の共通点は、ともに次のライフスタイルを提案した事であると。
ウォークマンはこれまで音楽は家で聞くものであったものを、外に持ち出すことを容易にしたこと。
iPodは多くのカセットテープやMDから我々を解放し、1000曲を自由に持ち出せる事になったこと。
さて、歯科のライフスタイルへの提案は、2002年に国際歯科連盟が発表したMI(ミニマムインターベンション)の実践ではないでしょうか。
MIとは以下の5つから構成されています。
- 口腔細菌叢の改善(Modification of the oral flora)
- 患者さんへの教育 (Patient education)
- 再石灰化を促す(Remineralization of noncavitated lesions of enamel and dentin)
- 小さな侵襲による治療 (Minimal operative intervention of cavitated lesions)
- 合わなくなった被せもののやり直し (Repair of defective restorations)
これらを実践する事で健康なお口を保って頂く事が、ライフスタイルへの提案です。
結論は、「痛い時だけ通う歯科医院」から「定期的健康管理の為に通う歯科医院」への転換が求められています
次回からはそれぞれについて当院の取り組みをご説明します
写真はがん治療において世界的に有名なMD Anderson Cancer Centerを仕事で訪れたときの写真です。Cancer(がん)を克服することを使命としている病院なので敢えてCancerの部分に赤線を引いたものを看板として示しています。
当院はむし歯や歯周病を克服して、お口の健康を維持するため楽しく通院していただける歯科医院を目指しています。
むし歯、歯周病 こんな感じです。