昨今歯周病が全身の疾患に及ぼす影響がマスコミで取り上げられています。論文の報告では図に示すように、動脈硬化、心内膜炎、糖尿病、肺炎、低体重児出産と関連性が示されています。

 

この機序については今後、更なる研究が進んでいくと思われますが、一番分かりやすい説明として、２８本全ての歯に中等度の歯周病があったと仮定した場合、口腔内に「手のひら」サイズの傷口があり、そこから口腔内細菌が体の中に侵入することを意味すると報告があります（Annals of Periodontology Vol.3 (1998) ）

　ハイチ共和国での震災直後にアメリカ医師団の一員として、現地で診療を行った際、「むし歯から悪魔が入っていくるから全ての歯を抜いて欲しい」という人がいました。このような迷信はまだまだ世界中で聞きますが、当らずも遠からずなのかもしれません。

 

　当院では、歯周病の治療と予防から皆様の健康を支えて参ります。